私が主担当として、担当していたTOTAL金額○億円の建設プロジェクトが終わった。
終わってみて、ほっとした部分もあるが、途中あれこれあったり、
終わってからもまあ、いろいろあって、次はもっとうまくやりたいと思っている。
そんなこんなで、終わってから、反省会と称し、次へつなげる為に
施工者、建物の維持管理をして頂いている委託業者とのブレインストーミングをお願いし、実施した。
今回のプロジェクトでは、施工の発注先は2社。
担当者に関係者全員でブレインストーミングをした方がいいか、
それとも、各社毎に行った方がいいかを確認した所、
個別に各社毎に行った方がいいとの答えを頂いた為、別々に実施。
今回のブレインストーミングの進め方は、
無記名で付箋に意見を書いてもらい、ホワイトボードへ貼り付けグルーピング。
結果をデジカメで撮影。
文字が見える様にだけ、編集をし、デジカメの画像を議事録として関係者へ配布。
第一回:施工者 A社-施主(私)
参加者は、施工者側は、営業、設計、現場、計装担当と、
こちらは2名。
設計、発注から、施工までの流れについて、振り返りつつ、
あの時、こうしていれば。。。
次からはこうしたいですね!と建設的な意見で盛り上がった。
施工者側でも営業から現場担当まで、お互いの言い分があって、
次からは、こうして欲しいという事を伝え合っていた。
私の方にも、あれは、勘弁して欲しいとか、
あの時、どう考えてました?等の質問もあり、変な汗が出てくる場面もあったが、
次へつなげる為の意見を頂いた。
第二回:施工者 B社-施主(私)
施工者は、施工者側は、営業、現場担当と
こちらは、私一人。
微妙な雰囲気。
こちら側が一人であった為かも知れない。。。
きっと、私一人では言いづらかった部分もあったのだろう。
微妙とは、いえ、建設的な意見をいろいろ頂いた。
途中印象に残ったものとしては、どうしてうちに声がかかったんですか?
との施工者からの質問。
こちらとしては、以前別なプロジェクトで業者選定のコンペをした際、次点であったのだが、かなり好印象であった為、声をかけた旨を伝えた。
次点でも失注である事には変わりは無いのですが、その際の印象は重要。
間違いなく次へつながる。
コンペの際、いい加減なプレゼンをした会社は、たまたま担当者がそうであっても、
選ぶ側は、会社として、あの会社は駄目だと判断し、次は声をかけない場合もある。
第三回 保全委託業者-施主(私)
参加者は、保全委託業者2社と、
こちらは2名。
雰囲気は、微妙というか、私はやけ酒を飲みたくなる雰囲気。
「そんなの常識でしょ」
「コミュニケーションが大切」
との意見が出るが、具体的に、どうすればいいのかとなると、
シ~ン。。。
常識って、どこまでが常識?どうしたら常識を共有できる?
コミュニケーションが大切なのは分かるが、誰にどうやってとったらいい?
工事の中で「手直しが発生した」という事象について、
どうして、そんな事をするのかとの声は出るが、
どうやったら、防げるかとなると、なんとも言えない雰囲気。
私の方で、手直しを防ぐには図面で確認をするのがいいんじゃないかと言うと、
「図面は見ない」との意見。
見ないんじゃ無くって、見ないと先に進まないよと思いつつ、
やってから直すのよりも図面を見て気づかないと、結局やってみて直す事になるのでは?と言うと、
「図面を見る時間がない」との意見。
その時、感じた事。
図面を見ない、見る時間が無いというのではなく、
見ても分からない。見る気すら無い。
結局出来てからしか、文句を言えない。
そうなのだろうか?
心の中で、俺、もう、限界。。。
そう思いつつ、引きつりながらも笑顔を崩さず、自分なりに、
手直しを防ぐにはの最終結論として導き出したのは、
施工者が図面を書く前に、施工者と納まり、ルートを事前に口頭、身振り手振り、写真へ手書きで事前打ち合わせを行う事。
次からもっとこうしよう!という建設的なブレストになれば良かったのだが、
その後、ミクロな話は出てくるが、次へつながる話はなかなか引き出すことが出来なかった。これも反省。。。
今回、三回のブレインストーミングを通じて、思った事。
建設のプロジェクトでは、批評家、評論家はいらない。
必要なのは、問題の所有者。
今回の反省会という試みについて、
それを認めてくれた上司、又、それに参加してくれた同僚。
多用の中、参加して頂いた施工者、保全委託業者に感謝。
特にA社には、大感謝。
ブレインストーミングにあたって、意見の補足資料の準備もしてきて頂いた。
各社ともにプロジェクトを一緒に出来た事にも感謝
次は、もう少し、うまく進めたい。
そう思う。
第三回の打ち合わせでは、ムカムカする事があったが、
まだ、やけ酒を飲んでいない。
酒に逃げては行けない。。。反省。。。
今回のブレインストーミングを行うにあたって参考にした本。
"DO NOT use position power."これ響きます。