反省文を書かせる、反省させると、又、犯罪を繰り返す。
著者は、刑務所での累犯受刑者の校正支援に関わっている岡本茂樹氏。
うわべだけの反省をさせ、被害者の気持ちになれと言った所で、ダメ。
事を起こしてしまったその経緯について、過去から振り返り、自分自身に向き合わせる事、そしてそれを聞くことが大事だそうな。
反省させても、自分は悪くないと心で思っている、我慢して反省文を書いても鬱積した不満が、再犯に繋がる。
なんだか、考えさせられた一冊。
職場では、ダメな理由、できない理由をあれこれいって、やることをやらない(できない)人に対して、この本に書いてあったことを実践してみたい。
例として、りん議書の回覧について、
私:ところで、あの資料、回覧していただけました?
相手:忙しくて、今、それどころではない。
私:あ、そうですか。。。
(我慢できない時は、嫌みタラタラと)
いつになったら、できるのですか?
資料渡したのは、1週間以上も前なんですけどね、無駄話する時間があるなら、ただ、回覧するだけなんだから、やっておいてくださいよ。今回で、何回目ですか?もういい加減にして下さいよ。前回、反省して、もう、回覧止めないって言ってたじゃないですか?
相手:怒
というのが、今までのパターンだが、
本に書いてあったことを私なりに解釈し実践するとなると
私:ところで、あの資料、回覧して頂けました。
相手:忙しくて、今、それどころではない。
私:そうですよね、忙しいですよね。
私でも良かったら、何か、手伝える事ありませんか?
今、一番、大変な事って何ですか?
(何が忙しいのか?を相手に考えさせる質問をする)
こうなるのだろうか。。。
相手に対して、反省という刺激材料を与えるのでは無く、
あえて、自分と向き合わせる事によって、同じ失敗をさせる事を防ぐ事が大事。
上の例では、忙しいって言ってやらない人は、
自分自身では、『忙しい』だから、やらなくて何が悪いと思っている。
そこで、手伝える事は無いか?今、一番、大変な事は何か?
と聞くことにより、ただ、漠然と忙しそうにしているだけだという事に気づいてもらうキッカケを作っている。
本当に忙しい人ならば、手伝って欲しいこと、大変な事を説明出来るだろうが、ただ、忙しそうにしている人は、大変な事は何か?と聞かれて、ヒヤリとするだろう。
今日の教訓
反省しろと促された相手は、反省をしたふりをするだけで、悪いとは思っていない事が多い。反省のプロになられても、意味が無い。。。