竣工間際にも関わらず、建築工事が遅れ、設備の試運転がうまく出来ない現場が多い。
先日、元職の時の現場の仲間(空調、電気のサブコンさん)と飲んだのだが、相変わらず、建築工事に対してのグチが多かった。
私の様な、立場(施主側)の人間が出来る事は、
竣工、引渡日の前に、建築工事完了日を予め決め、
そして、施主検査の工程を盛り込む事。
もっというと、フロア毎に、検査日を決めてしまう。
”施主検査”というと、嫌がられる事がおおいのだが、
実は、検査日を予め決めておくと工程は遅れない。
工程が遅れている事を、ゼネコンさんは隠したがるが、
施主検査日に遅れている事は隠せない。
検査日に、建築さん遅れていますねと指摘する事で、
遅れを取り戻そうとゼネコンさんは頑張る。
もっというと、単なるフロア毎の検査だと、
意匠だけ終わったように見せられる可能性がある為、
各フロア毎に、以下の2つの検査をするようにしている。
・天井内検査
(天井を貼る前に、設備機器がちゃんと吊られているのかどうかの検査)
・内装検査
(壁、天井が貼られた後に検査)
竣工間際になって、大きな火を噴く現場となるよりは、
多少、嫌われてでも、検査をした方が良い。
施工者もあとから、まとめて指摘をされるよりも、フロア毎に指摘をされた方が、手直しをする時間もあるので、いいと思う。
教訓:
・建築の工程が遅れてしまったら、遅れている事をゼネコンさんに隠蔽される前に、指摘するべし
・施主検査は嫌われてもフロア毎にやるべし
・天井内検査もすべし。
(設備機器が吊ってないのに、天井を貼られる事を防止)