施主側で仕事をしていて、気をつけなければならないと思う事は、
自分はエラく無いんだという事を常に認識しておくこと。
あくまでも、施工者側に対応して頂き、
助けてもらっているという事を分かっておくことが大切。
ごく限られた自分の専門分野において、
”俺ならこうする”というものは、あるが、
はるかに取引先の方が知識的にも、技術的にも上。
自分が、今の会社に転職する前、施工者側だった時に、
とある研究所の新築工事が終わった際、お施主さんから
「次は、どこの現場に行くの?」
と聞かれ、
都内の超高層ビルの現場に行く旨を伝えると、
「うちより、簡単だろ!」
と言われ、驚いた経験がある。
研究所という所で、仕事をしていると、
どうしても自分が最先端の仕事をしていると思ってしまうのか、
超高層のインテリジェントビルですらも、格下に思えてしまうみたいで、
びっくりした。
自分は、そうはなりたくないなと思っている。
具体的にどうしているかというと、
・自分の専門分野を伝えている。
・分からない用語があったら、自分で調べる。
調べる事が出来ず、即答する必要があったら、自分の知っている知識で仮説をたててから何が違うのかを聞く。
・取引先に、他のクライアントで学ぶべき事例があれば教えて欲しいと伝えている。
私、分からないので、教えて下さいというスタンスでは、
なんと言うか、なめられる、場合によってはぼったくられる可能性もあるので、
専門分野については、それなりに知っている事は伝えている。
俺、知っているぞ!と言っても説得力が無いので、
ある程度、取引先との人間関係が出来てきてから、
前職で何をやってきたかを伝えている。
分からない用語については、
自分で調べるのが基本だが、定例会議の様な即答が必要な場では、
自分でも仮説を立ててから、聞くようにする。
施工者:「配管は、ビクトリックでやりたいのですが、どうでしょう?」
私:(ビクトリック???、定例の場で、Google先生にも聞けないし、どうしよう。。。
配管は、俺でも分かる。でもビクトリックって何だ???
材質の事なのか?、工法の事なのか?
配管材質については、特記仕様書に書いてあるが、
工法までは書いてないので、工法の事なのか?
ビクトリックって何ですか?と堂々と聞くのも、恥ずかしい。。。)
私:「従来工法との違いを教えて下さい。」
施工者:「ビクトリックジョイントは、・・・」
私:(ビクトリックって、ジョイントの事だったのか!!!)
と難を逃れる事が出来、かつ知らない事について教えてもらう事が出来た。
知りません!、分かりません!と聞ければいいのだが、
そうした場合のリスクもあるので、
聞き方は大切。
施工者の方が、現場の場数を踏んで、経験がある事が多い。
施工者から学ぶものもあるので、
自分のダメな所、もっとこうした方がいいという事があれば、教えて欲しいとお願いをしている。
又、営業担当者には、
「弊社以外に、他にどんなお客さんを担当されているのですか?」
と聞き、具体的な社名までは聞けなくても、その業界の動向については教えてもらえる。
全く教えてくれないという人はいない。
そこで、発注形態や、技術的な事について、目新しいものや、オススメがあれば、
教えてもらっている。
教訓
・無知の知は大切。
・知らない言葉が出てきたら、分からないままにしない。
・他のクライアントの情報は有益になることもあるので、教えてもらえる環境を作る。