5時からサラリーマン(男)の生態

ジャンルはテキトウ、内容もテキトウ。思いついたまま書いています。

「いつも忙しい」がなくなる心の習慣 を読んで(感想・批評・レビュー)

私は、今、30代後半だが、20代の時に、
この本に出会っていれば、人世が変わっていたかも知れない。
そう思わせる本。

 

「いつも忙しい」がなくなる心の習慣
 

 

20代の頃は、「いつも忙しい」状態が続いていた。
 
仕事は仕事で、月に200時間ぐらい残業をし、
プライベートはプライベートで、合コン。
夜は、キャバクラ。
まれに、仕事が22時前に終わりそうな時は、風俗。
といった感じのとんでもない生活を送っていた。
(当時、建設業で現場代理人をしていました)
 
当時、私は、常に何かに焦っていた。
 
仕事の事が常に頭から離れず、
ノートパソコンをいつも持ち歩き、
その他、分厚い書類(図面・打ち合わせ資料)を持ち歩いていた。
 
・誰かから、急な問い合わせがあったときに、答えられなかったらどうしよう。
 
・急に、忘れていた事を思い出し図面を見たくなったらどうしよう。
 
・急に、具合が悪くなって出勤できなくなったらいけないので、常に資料を見られるようにしておかないと。。。
 
 と思っていた。
 
それでいて、仕事の事ばかり考えていてもダメだという認識はあったので、合コン・婚活で、結果が伴わないときは、キャバクラ、風俗に通っていた。
 
 
忙しすぎて、日常生活がボロボロになっていた。
家に帰る時間が遅い、もっというと家に帰らない日が多いので、
新聞屋さんの集金係の方から
「いったい、いつ家にいるんですか?!」
と怒られる事もあった。
 
その後、銀行振込にしたら、集金の手間が無くなっていいのでは?
と新聞屋さんと話し合いをし、
銀行振込にする事にしたが、
私が、忙しさを言い訳に、振込用紙をなかなか、送らないので、
新聞屋さんに、
「いい加減にして下さい、目の前で、振込用紙を書いて下さい!!!」
と怒られる始末。
 
忙しい→プライベートの時間がない→些細な事でも先送り→周囲に迷惑をかける
という、形の悪循環スパイラルになっていた。
 
仕事は、常に納期に追われており、どんな事でも先送り出来ない状況であったが、その反動かどうか、プライベートの事は先送りばかりしていた。
 
今、思えば、先送りせず、その場でやってしまえばいい事はいくらでもあった。
 
さて、この本を読んでいて、印象に残ったところを引用し記します。
 
”そもそも、「先延ばし」は、不安と関連がある場合が少なくありません。「うまくできなかったらどうしよう」という不安があると、なかなか手をつけられない、という人も多いのです。
 あるいは、「もう少し待った方が良いアイデアがでるのではないか」「ギリギリになった方が効率良くできるのではないか」などと考えて先延ばしする人もいますが、それも「今やるとうまくいかないのではないか」という不安であり、やはり結果についての不安なのです。
 しかし、先延ばしをしてしまうと、「あれもやらなければ、これもやらなければ」「あれもおわっていない、これも終わっていない」という感じ方が、そのうち「うまくできなかったらどうしよう」という不安の重みを伴って、また一つ増える事になります。つまり、「忙しい病」が悪化するということなのです。”

 

 
”やるかやらないかを考えている時間があれば、少しでも「とりあえずやる」をやっておくと、その日には、十分な時間がとれなくても、次に手をつけるときのハードルが下がっているはずです。”
 
”「忙しい病」を作る要因の一つに、「やらされている感」があるということを見てきました。
 中略
 締め切りを前倒しする効果は、「自分のペースで仕事ができる」ことです。締め切りに縛られて仕事をするのは、先方が決めたペースに巻き込まれているだけ。「もしも間に合わなかったらどうしよう」という不安で自分を追い込むのではなく、締め切りとは関係なく「今」に集中して仕事をしていくことで、心もとても安定しますし、仕事の効率も上がるはずです。そして、一つ仕事が仕上がればその達成感から「忙しさのメガネ」の色はぐっと薄くなるはずです。”

 

「忙しい病」から抜け出すために必要なことは「べき」ではなく「したい」を優先すること、また、「べき」と思える事を精査してできるだけ必要最低限に減らしていくこと。
 つまり自分を優先することへの罪悪感をなくすということでもあると言えます。”
 

 

”上手に断ることを覚えよう”
 ノーが言えないから、忙しくなる
 あくまで「自分側の事情」として断ろう
上手な断り方として断然お勧めなのは、完全に自分側の事情にすることです。
「風邪を引いた」「仕事が終わらない」など、自分側の余裕のなさをアピールするのはとても良いやり方です。そして、「できればやりたいのだけれど」「本当にごめんなさい」と、本当は相手の役に立ちたいのだということも追加すれば、相手を尊重することになります。
 ポイントは、「相手の依頼が不適切」という言い方をしない、ということです。
「こんなに忙しい時期に言われても…」「この前やったばかりなのに…」などと、相手の依頼について何であれ評価を下さない、ということなのです。ただでさえ自分が期待したことが却下されるだけでも不快なのに、その期待が不適切だったからだ、と言われたら、追い打ちをかけることになってしまいます。”

 

 
食事は意外と大事なポイント
”食事も、作るだけの時間的余裕がなくて、外食やテイクアウト食になってしまうのであっても、意識して「ワンランク上のもの」を食べる日を設けてみるのもよいでしょう。自分はこのくらいの扱いに値する、と感じることも大切です。
 中略
「食事の時間」を「区切って」豊かに楽しむだけでも、「あれをやらなければ、これもやらなければ」「あれも終わっていない、これも終わっていない」が止まります。その時間だけは、「おいしい」という感覚に集中するのです。”

 

 
”自分の限界は低めに設定する”
”例えば、初めての子どもが産まれたとき。あるいは、小さな子どもの育児と仕事との両立、介護と仕事の両立、などというとき。こんなときには、「とにかく毎日生き延びる」というところに限界を設定したほうがよいでしょう。それ以外の課題は一切自分に求めないのです。”
 

 

 
「ひどい目に遭った自分」を放置しない
”一般に、「蒸し返して考えてしまう」というときには、本当のところ、自分が悪いのか相手が悪いのかの攻防に心が入ってしまっているときだと言えます。
 つまり、「自分が悪いのかも知れない」という可能性を打ち消そうと必死になっているときなのです。
 しかし、仕事が失敗したり、先輩に嫌な態度をとられたりした、ということは何であれ、自分が「ひどい目に遭った」ということ。それが誰のせいであろうと、自分がひどい目に遭ったことは事実なのですから、「自分をいたわる姿勢」が必要です。
 そう開き直ると、実は立ち直りが早くなります。なかなか立ち直れずにいつまでもグズグズ考えているようなときには、実は「誰かのせいか」というところにはまり込んでしまっていて、自分がひどい目に遭ったということを認めていたわっていないときなのです。”

 

 
「自分をいたわる時間」も組み込もう
”「仕事をして、時間が余ったら自分のための時間にしよう」という考え方は往々にしていまくいかないものだからです。「忙しさのメガネ」で生活を見ている限り、「時間が余ったら」などという日は来ないのです
 ですから、「自分をいたわる時間」は率先してスケジュールに組み込んだほうがよいでしょう。そして、他のアポイントメントと同様に、大切に扱って下さい。”

 なんだかんだで、長く書いてしまったが、

まず、私も自分をいたわる時間を組み込むようにしてみます。
 

 

「いつも忙しい」がなくなる心の習慣

「いつも忙しい」がなくなる心の習慣