5時からサラリーマン(男)の生態

ジャンルはテキトウ、内容もテキトウ。思いついたまま書いています。

5月病・鬱病を避けるための私の行動 その1.”完璧”と言ってしまう

私は、完璧主義者ではありません。

どちらかというと、期限までに”終わればいい”と考えています。

誤字脱字も、計算ミスもします。

ですが、そんなに、文句を言われることはありません。


私が”完璧”で無いのに、”完璧”と言うシチュエーションの例

上司から、資料作成を頼まれ、やっつけで、作成した資料を手渡す時。

上司:「どうだ出来は?」

(「時間が無く、やっつけで作成したので、かなりテキトウです」と言いたい気持ちを抑え)

ヘロヘロ:「完璧です!」


本音を言って、得する事はビジネスの世界では、そう多くは無い。
テキトウに作ったからといって、テキトウです!と言った所で、
お前、何やってるんだ、マジメにやれと言うのがオチ。

こういう時は、”完璧”と言ってしまった方が楽。


後で、資料のボロを指摘されても、
申し訳ございません。と謝ってしまった方が楽。

指摘され、お前、確認したのか?と言われたら、
”完璧”だと思ったんですけどね、ダメでしたか。。。
○○を□□修正してみます。

とすぐに、応対。

凹んでいるよりは、
テキトウだから、指摘されて当たり前、
指摘されてラッキー。
指摘を受けた所だけ直せばオッケー!と考えて行動。

 

私が、”完璧”という言葉を安易に使う様になったあるキッカケがある。

私の作った資料が分かりづらいと取引先から、指摘を受け、急遽修正する必要が発生。
(当時、私は、建設業で専門業者の現場代理人として、建設現場に常駐しており、元請けのゼネコンさんから、設備の切替の計画書について急なダメ出しを受けて困っていた)

私の頭の中では、どう修正すれば良いかいい案が浮かばなかった。


当時、過重労働をしており、月の残業は200時間以上、家にまともな時間に帰ることも出来ず、睡眠もまともに取れていない状態。

 

当然、頭は回っていない。

 

現場事務所にいて、一人で考えていてもしょうが無いので、
会社の上司(部長クラス)に、ゼネコンさんに、資料を修正するように怒られたが、
どうすればいいか、分からないので、相談に乗って欲しいと電話をし、
現場の作業が終わってから、会社に行く事にした。

 

頭は回っていないが、少なくとも、”自分でやるよりも、人に頼った方が良い”という判断は自然としていたようだ。

 

会社に20時頃に着くと、
上司は、「さあ、やるぞ!」と言って、

私が、どう悩んでいるのかを私に聞き出した。
私の話を聞きながら、上司は言った。

「なんだ、簡単じゃ無いか!」

そうして、上司は、パチパチとパソコンのキーボードを叩きだし、資料を修正し出した。あっという間に、
「出来たぞ」と言って、打ちだした資料を私に手渡した。


私は、上司が修正してくれた資料を見て、
上司に「これで、いんですか?」と聞いた。

上司が修正してくれた資料を見ても、何が良いのか、さっぱり分からない。

上司は、私に目を合わせ、真剣なまなざしで、
「完璧」と言った。


首をかしげる私に対して、
「明日、一緒に現場に行ってやるから、気にするな」

「完璧だ」

そう言って、その日は終わった。


翌日、上司が早朝、現場に来てくれ、
一緒に、ゼネコンさんへ資料を持って行った。

そこでも、上司の自信は揺るがず、
ゼネコンさんから、「本当に大丈夫なのか?」と聞かれても

「完璧です」

と真剣な眼差しで言っていた。

誰が、この資料を作ったんだ?と聞かれれば、

「私が作ったので完璧です」

と答える。

ゼネコンさんも、そこまで言うならば、という感じで、資料を受け取ってくれた。

その後、上司は、
「完璧だ」
そう言って、現場を出た。

その時、上司がとっても格好良く見えた。


実の所、その後、ゼネコンさんから、呼ばれ、
「この資料、中身がさっぱり分からない。
 本当に、あの人が作ったのか?」と聞かれた。

はいそうですと答えると、

「まだ、お前が作った資料の方が分かりやすい。元の計画書に直せ」

「元の計画書でいいから、予定通り、○日に作業する」

と言われた。

(つまり、もともと作った、私の資料で大丈夫という事になり、

 上司に作ってもらった資料は没となった)


上司に、そのことを伝えようと電話をすると

「オレの資料完璧だっただろう!」
と言われてしまった。

ウソをつく事が出来なかった私は、
「作って頂いた資料が分かりづらいので、元の計画書に直すように言われました」
と伝えた。

すると上司は、
「そいつ、頭悪いんじゃ無いか?」

「オレの完璧な資料のどこが分かりづらいんだ?頭のいい人なら理解出来るはず!」

「バカだから、お前の資料の方がマシといっているだけだ。」

「もう、オレ手伝わなくても大丈夫か?」

上司のテンションは、相変わらず、高く、何度も完璧と言っていた。

私の中では、もう、この人、頼りに出来ないな。。。そう思っていた。

 

時間が経って、今、思うのは、
もし、上司が、私と一緒に悩み、
どうしようか?と考え、フリーズしていたら、先へ進む事が出来なかっただろう。

ウソでも、

「完璧」

と上司が言ってくれたお陰で、先へ進むことが出来たそう思う。


上司に、あの時の「完璧」はハッタリだったのですか?と聞くと、
ハッタリなんかじゃない、完璧だと答えた。

本当に?としつこく聞くと、
お前の顔が暗くてしょうが無かったから、励まそうと思ったとぼそりと言った。

 


今、私は、その会社を辞めて、転職し別な会社に勤めているが、
あの時、助けてくれた上司の事は忘れない。


そして、今、私は、
安易に「完璧」を連呼している。


周囲からは、おっちょこちょいな、テキトウと思われているに違いないが、
なんとか生きている。


ヘロヘロ:「先日、依頼された○○の資料、こんな方向性でどうでしょうか?」

上司:「ん~、ちょっと違うんだよな。ここがダメ」

というような感じで、ダメ出しを受ける事がしばしば。

そんな時は、
「ここ、直せばいんですよね!こんな感じでどうでしょう?」
とポジティブに受け取って、修正し再相談。


私は、相手からあんまり、”正確さ”、”完璧さ”について期待されていないようだが、

期限だけは守るようにしていることは、一定の評価をされているようだ。

完璧なんて、存在しない。

だから、私は、今日も”完璧”と言う。

 

 

  

 

 

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