仕事柄、概算をする事が多い。
一般的なオーナーサイドの設備担当者は、
ユーザーから、依頼があった場合、すぐに取引先の施工業者へ、概算依頼をし、
そして、その概算をもとに対応するであろう。
私は、違う。
自分で概算をする。
なぜか、要求の時間が短いから。
それと、概算を依頼すると、概算金額が足かせになり、
その概算額へ近づけるために実際の工事をする際に、意図的に上乗せされた見積が出てくる可能性がある。
来週までに○十件の、実験機器の付帯工事の概算をして欲しいとか、
実験室の改修をしたいのだが、どの位かかるか、大体でいいので今すぐ教えて欲しい
等の依頼に対し、取引先へ依頼をする時間が無い。
依頼すること自体は出来るが、依頼された側が可哀想だ。
だから、私は依頼をしない。
で、どうやって概算するかというと、勘である。
え~と、熱負荷がこのぐらいだと、
だいたい、5馬力の天吊のエアコン1台で大丈夫だな。
室外機は、1Fにそのまま置くとして、大体、○万円ぐらいあれば大丈夫だな。
あとは、電気工事が、こうこうで。。。
という様な感じで、概算をする。
全部まとめて一式だと、あとあと、どこまで含んでいるか分からないので、
・空調設備工事:○万円
(エアコン室内機、室外機設置。 室外機は1Fを想定)
・電気設備工事:○万円
(動力二次配線、コンセント工事、天伏変更に伴う自火報移設)
・特殊ガス配管工事:○万円
(室内の既存配管から分岐、ガスの使用量は○l/min以下を想定)
・建築工事:○万円
(エアコン設置の際の、一部天井解体。点検口設置。エアコン室外機基礎設置)
時間とも相談しながら、この程度で、まとめている。
金額の根拠は過去の実績と勘。
どうしても金額に自信がなかったら、親しい取引先に、
5馬力のエアコン設置って、大体、○万円あれば出来るでしょ?
と聞いて、教えてもらう事もあるが、
金額の根拠は過去の実績と勘。
教訓:取引先に頼りすぎない事により、本当に大事な時、対応してもらえている。
概算は、金額も大切だが、どこまで想定して概算したかという事も大切。