5時からサラリーマン(男)の生態

ジャンルはテキトウ、内容もテキトウ。思いついたまま書いています。

施工者に竣工1ヶ月前にお願いしている事

竣工間際、あたかも突貫工事のように火を噴いてしまう事はあってはいけない。

仮に終わったとしても品質はガタ落ち。

 

施工者におまかせをし、すんなりうまくいけばいいのだが、

なかなかそう、うまくいく現場は少ない。

かといって、施主だからといって干渉しすぎては、

施工者の手を止めることになり、先に進まない。

 

 

竣工前一ヶ月ともなれば、規模にもよるが、

建築工事はほぼ終わり、空調・衛生・電気ともに機器の据え付けはほぼ完了して、

試運転にかかっているハズ。

 

試運転の要領書については、試運転前にもらう(もらっている)ものとして、

他にお願いしているのは、

ズバリ、残工事リスト。

 

何が、終わっていなく、その原因は何なのか?

いつまでに、終わる予定なのか?

 

目的は、

・残っているもの見える化

・終わっていない原因を明確にし、その原因を取り除く。

・施工者側の優先順位と、施主側との優先順位の整合

 

 

施工者の頭の中がグシャグシャになっていては、先へ進まない。

何が残っているのかをリスト化してもらう事により、状況を把握する。

 

リストをただもらって、鵜呑みにしていては、

リストに書かれていないがまだまだある可能性がある為、

頂いた残リストをもとに、現場に入り、

本当に残リストに書かれていないもので終わっていないものが無いかを見る様にしている。

 

もし、リストに書かれていないのに、終わってないものがあったら、

”約束が違う”と伝えてます。

 

そして、もう一度、リストを出してもらっています。

 

 

終わっていない原因が、

人、もの、金の何のかが分かれば、解決できる事もあるので、

その場合は、うざがられる場合もありますが、後押ししてます。

 

人が足りないという場合は、

施工担当者に断った上で、

直接、施工者の営業担当者に電話をし、”現場が人が足りない”と伝えています。

要するに、応援要請を、直接しています。

担当者から会社にお願いをしても、こちらからお願いをすると対応してもらえる場合もあるので、そうしている。

もし、対応してもらえないようだったら

”終わるならばいいのですが、終わらなかったら、どうなるか分かります?”

と伝えている。

 

 

工事区分、取り合いによるものの場合は、

嫌われても仲裁にはいる事にしている。

 

私:なんで、機械室の作業が進んでいないのか?

サブコン担当者:床の塗装が終わっていないので。。。

私:「床の塗装、終わってないけれど、いつやるのですか?

 塗るにしても、白昼堂々塗るつもり、

 今、終わっていないのなら、他の工事とも調整した上で、現場が終わるようにやって下さい」

とゼネコンの担当者に電話をするか、別室で伝えている。

(間違っても、サブコン担当者から聞いたとは伝えてはいけない。。。)

 

さらに、ちょっと時間をおいてから、念押しをしている。

 

 

ものが入ってこないという場合は、

いつ手配したのかを、施工担当者に聞いた上で、

早い段階で手配したのに入ってこないという場合は、

施工者の営業担当者に電話。

それでも動いてもらえない場合は、

メーカー代理店かの窓口に直接電話しています。

 

仮に、メーカーに対応をしてもらえなくても、

こういう事を施主がするという事を施工担当者に見せつけ、

手配してないのに、『手配しました』という嘘をつかれる事を防ぐことが出来る。

本当に困るのは、やっていないのに、『やりました』と嘘をつかれ、進まない事だ。

 

お金の場合は、

直接、施工者の営業担当者

「目先のお金と、終わらなかったときのリスク、どちらが大きいと思います?」

と電話をしています。

話をしてもらちがあかない場合は、

現場の状況を撮影したものと残リストを合わせて、メールをし、

「本当に、何とかなるのですか?」

と念押しをしている。

 

施工者の会社を動かすには、口頭だけではなく、目に見える形で、

進捗を伝える必要があるので、現場の写真があると有効。

 

営業担当者で話が進まないようならば、持っている名刺の一番エライ人に連絡しています。

(きっと、嫌われているだろうな。。。)

 

 

残リストをもとに、

施工者側の優先順位と、施主側との優先順位の整合する事により、

無駄な動きを防ぐ事が出来る。

 

仮に、施工者側が内装にこだわって、優先順位を上にしていても、

実は、竣工段階ではその部屋は使わないという場合もある。

 

施主として、何が本当に竣工時に必要なのかを明確に伝えて、

優先順位を整合することにしています。

 

但し、後でもいいよという事を伝えるタイミングが早すぎると、

施工者側が、終わらなくてもいいやという事になってしまうので、

一ヶ月前を目安に、ギリギリのタイミングで伝えている。

 

 

 

 

 

教訓

・残工事リストの提出は必要。

 (逆に、お願いしてなくても残工事リストを提出してくる施工業者は優秀)

・終わっていない理由を明確にし、嘘をつかれるのを防ぐ

 嘘を言われては先に進まない。

 (今、終わっていなくても、期限内に終わる確信があっての終わっています!というハッタリであれば、いいのだが、期限を過ぎても終わらなくズルズルといってしまうのは、最悪)

・施工者、施主、お互いの優先順位のすり合わせにより、解決する問題もある。