5時からサラリーマン(男)の生態

ジャンルはテキトウ、内容もテキトウ。思いついたまま書いています。

リストラ発表翌日、会社からの連絡

同僚との談義もほどほどに、会社から以下の連絡があった。

1.アウトソーシング先の会社説明会
 参加は任意とのことだが、今の会社の社長の他、実際に、アウトソーシング先の社長が来て、説明するそうな。
 その日程連絡があった。
 説明会は業務時間中に行うとのことで、説明会の参加希望者は、上長に参加する旨を伝えるようにとのことであった。

2.個別面談開始
 会社からのリストラ通告というより、会社からの発表を受けてどう思ったのか等も含め、面談をするとのこと。
 面談日程について、共有フォルダにExcelをUPするので、それに、各人が希望の日程に、自身の指名を書き込むようにとのことであった。

3.転職エージェントの案内
 会社が斡旋する転職エージェントを活用したい場合は、各個人でエージェントに連絡をとるようにとのこと。
 エージェントと会社のやりとりについては、エージェント側から請求された金額を会社が払うだけであって、エージェントと個人の細かいやりとりまでは、関与しないとのこと。

上記を受けて、
周囲の反応はというと、
1.アウトソーシング先の説明会
 業務をアウトソーシングすることが確定している部門の参加率100%
 それ以外の興味がある人、数人
 ⇒わたしも参加することにした。

2.個人面談の日程
 後ろ側の日程を希望する人多数。
 早い日程はガラガラ。
 ⇒私は、どうせ待っても好転する訳ではないし、モヤモヤしているのならと思い早い日程で予約した。

3.転職エージェントの活用
 転職希望の人はいるのだが、活用するという人はほぼゼロ。
 会社は否定しているが、会社側に情報が筒抜けとなってしまうのは嫌とのことだそうな。
 ⇒私は、タダだし、会社が指定するエージェントってどんなことしてくれるのだろうという興味から、エージェントを予約してみた。

 

教訓:リストラ発表後は、動きがあわただしくなる。
他の人の動きを見て行動するのも有だが、
学生の時と違って、オトナの進路相談に先生はいない。
遅れても面倒は見てくれないので、他人に流されず、ある程度の自分自身の考えを持っていると気が楽。

リストラ発表翌日の職場での話題

朝、妻から、「生活かかってるんだから、ちゃんとこれからのこと考えてよね!」と釘をさされた。

それに対して、「わかった」

と答えるのが精一杯だった。

会社に行っても楽しくもないことが分かってはいたが、
妻から逃げたい、早く出勤したいそう思った。

出勤し、話題は、やはり、皆の進路。
選択肢は以下の3つ
1.そのまま会社に残る(しがみつく)
2.アウトソーシング先に移籍する
3.潔く、転職する

 

1.そのまま会社に残る
今の会社、正確にいうと今の会社のグループに残るには、会社から、残って欲しいと言われ、それに応諾する
あるいは、会社から、何を言われても、移籍も転職もせずにしがみつく。

前者の場合はスムーズに行くが、後者の場合は、どこに配属されるか、何をされるか分からない。。。


2.アウトソーシング先に転籍する
一番楽。移籍金も入る。
ただし、給料が、現時点では不明。


3.潔く転職
今の組織に関係無い所に転職。
転職にあたって、会社は、転職エージェントの活用を支援するという。
ここでいう支援とは、転職エージェントに支払う費用を会社が負担するというもの。


私の職場では、
1のそのまま会社に残るが一番人気
現時点では、何人に残って欲しいのか、何人にアウトソーシング先に転籍して欲しいのか明らかにされていなかったので、楽観的に考えている人が多かった。

2のアウトソーシング先に転籍は、一人のみ。
本人曰く、年齢が年齢なので、移籍金をもらって、退職するのが一番コスパがいいとのこと。

3の潔く転職は数人。
「もう、こんな会社辞めてやる!」という輩が数人いた。


私はどうかというと、今の会社に残って欲しいと会社に言われた場合は、残り、
もし、転職、あるいはいらないと言われたら、転職しようと考えていた。

 

教訓:周囲の考えを聞いても、落ち着かない。
自分の考えをそれなりに持っておくと楽。

リストラ発表後の家族会議

帰宅途中、会社のプレスリリースのHPリンク先をと以下のメッセージを妻にLINEで送った。

"〇〇年〇月末をもって、今の会社(〇〇)が無くなることになりました。
退職に伴う一時金や、社内の転籍対象の人数等詳細についての発表はまだされていないのですが、別会社へ行かなくてはならないのは確かです。
今日は、定時で帰ります。"

妻からの返答はこうだ。


公務員と結婚しといてよかったね

給料下がらなければよし

お父さんとお母さんにも帰ったら話しといて
私は子どものお世話で忙しいから

帰宅し、同居している妻の父、母に「今、勤めている会社の業務がアウトソーシングされることになったので、今後は、アウトソース先に転籍するか、別会社へ行かなくてはならなくなるかも知れない。」との話をした。

教訓:悪いニュースは出来るだけ早く伝え、家族にも当事者になってもらう。
ただし、不安をあおるような直接的な"リストラ"といったような言葉はこの時点では使わないようにする。

リストラ発表後の労働組合の動き

リストラ発表の際、私は幸か不幸か、労組の地区役員をしていた。

幸は、情報が早いということ。
不幸は、頼られるということ。

会社からのリストラ発表後、昼休みに、労組の地区の長から、私、自信の心配をされた後、これからの話があった。

今日の業務終了後、
本部役員も参加し、職場会を開催する。

私の役割は、職場会の開催案内をすることと、会場設営。

昼休みに労組 組合員に職場会の案内を送信。

その後、通常業務をしたが、業務のことはあまり覚えていない。

業務終了後、急いで会場設営。

いつもは、出席率が半分いくかいかないかぐらいなのだが、今回の出席率は、ほぼ100パーセント。

管理職よりも年上で、労組活動なんてとバカにしていた先輩も来ていた。


ヘロヘロ:
「定刻になりましたので、はじめさせて頂きます」

「本部役員の〇〇さんから、お願いします」

本部役員
「会社から、大変な発表があり、皆さん、大変かと思います。
労組へは、会社から今日の午前中、皆さんへの説明とほぼ同じ時間に説明がありました。
内容が内容なので、労組としても出来る限りのことをしたいと思い、この職場会に参加させて頂きました」

「今回の発表は、整理解雇では、無いことを会社側に確認しております。
整理解雇とは、業績が悪い時に、会社を維持するために行われるものですが、今回は、それに当てはまりません」

「今後、会社と詳細について、協議を進めていく予定です」


その後、質疑応答が始まった。

・労組はどこまで知っているのか?どこまでの情報を持っているのか?
→皆さんと同じ。

・労組は何をしてくれるのか?
→組合員の代表として詳細を会社と協議する。
組合員に寄り添う。

・今回の会社の発表を覆すことは出来ないのか?
→出来ない。

・整理解雇と違うとはどういうことか?
→退職するかどうかは、本人が選択出来る。どうしても残ると強い意志があれば残れる。会社は、退職を強要すること出来ない。

・退職を強要出来ないというのは本当か?
→本当。もし、強要されたら、労組に言って欲しい。

質疑応答の時間は、30分以上になっていた。
中には、「転勤してきたばかりなのに、許せない」
「管理職はどこまで知っていたのか?」

「黒幕は誰か?」なんて発言もあった。

そして、労組には、「何やってるんだ!」

「労組がなめられているから、こんなことが起きるんだ!」といった厳しい発言もあった。

今、思えば、皆、必死だったのかも知れないが、私は、リストラを宣告された側かつ、労組しっかりしろと言われている側なので、勘弁してよと思っていた。

 

発言が収まった後、椅子を片付けながら、家に帰って、妻にどう伝えようか考えている自分がいた。

 

教訓:労組で出来ることは限られている。
リストラ発表後に覆すことは困難。
整理解雇とそうでないリストラは、扱いが違う。

 

 

 

 

 

 

 

リストラ発表当日の出来事

いつものように出社。

11時に、社員を対象とした会議。
内容は、業務改善ということだけで、詳細は知らされていない。聞いても教えてもらえない。

本社とテレビ会議でつなぐとのこと。

そわそわしながら、11時の10分前に、
会議室にいくと、社長がいた。
(社長といってもグループ会社の社長だが、私からしてみると、自分が所属する会社の社長なのは、間違い無い)

誰も最前列に行こうとしないので、最前列の席に座った。


「業務改善と言いつつ、レジュメも無く、年末に、これだけの人数を集めるなんて、非効率ですよね!」とぼやくと、一部の間で、ウケたが、社長の表情は、カタイ。

社長は、営業出身で、いつもは、終始笑顔なのだが、今回は、笑顔は無かった。

いざ、会議が始まった。

出欠者の確認の後、会社の方針に対しての説明が始まった。

業界的に、今は好調だが、さらなる成長を、するために、ムダなコストは、省かなければならないこと。コア業務に集中させなければ、会社の未来がないこと等、全体的な説明。

その後、私の所属するグループ会社は、コア業務を行っていないので、アウトソーシング先に業務移管し、解散。時期は、9月末。

会社に残れるのは、わずかな人だけ。
(この時は、割合も人数も発表無)

早期退職を選択する人には、優遇金を支払う。
さらに、アウトソーシング先に移籍する人は、上記優遇金に加え、移籍金を支払う。
これらは、具体的な金額(テーブル)が示された。

場は、凍っていた。
泣いている人もいた。
ぼーっとしている人もいる中、私は質問をした。

「9月に解散とのことですが、有給休暇については、4月に1年分が給付されるので、9月末までに、消化する権利がありますよね?」

「有給休暇の買取有無について、教えて下さい」

社長は、想定外の質問という表情で、人事関係者に聞くが答えは出なく、回答は保留となった。

「有給休暇の繰り越しがたまっている人もいますよね、半年で消化するとなると、大変ですよね?!」

アウトソーシング先への業務の引継ぎ、うまく出来ますかね?!」とつぶやいた。


会議が終わり、自席に移動するまでの間。昨日まで、奇人変人扱いされていた私に対して、労組組合員から、これからのことについて、色々相談やら、話しかけられた。

リストラは、嫌だが、羨望の眼差しをウケ、頼られるのは、悪くない、そう思った私はバカだった。


教訓:リストラは、ある日突然にやってくる。
衝撃態勢(耐性)をとっておくことが大切。

 

 

 

 

リストラ発表前日の家族の会話

なんだか、妙な感じがしていた。
明日、会社で、社員全員集合の会議がある。

以前、全員集められた時は、他事業場閉鎖の発表だった。

今回は、私のいる場所が閉鎖?!
いや、設備投資をしているし、次年度の予算もついている。それは無いだろう。

だとしたら、雇用のことか?


昨年、今まで、社員でやってきた業務を他社に委託し、その社員に希望退職を迫るということがあったので、その延長か?!

 

そう思って労働組合の会議で、持論を言ったら、奇人変人扱いされた。だれも、そんなことを考えていない。

 

まさかとは、思いつつも、
重い口調で話しても、なんなので、軽い口調で、帰宅後、妻に、
「明日、会社で、具体的な内容を知らされていない社員全員集合の会議がある。もし、リストラの発表だったらどうしよう」
と話した。

妻の回答は、
「私、公務員だから」
「民間は大変だよね」

というものだった。

「もし、オレがリストラされたら、どうする?」と食い下がって聞くと、

「私が働いてるから、大丈夫だけど、給料下がるのは、嫌だな。
失業する前に、次の仕事見つけてね。」

と言われた。

妻のすごい所は、
こう言う時、何言ってるの?!的な対応ではなく、冷静に家計のことを最優先に考えている所だ。

残念なのは、愛よりも金優先ということだ。

 

翌朝、リストラ発表当日。

「もし、何か、重大な発表だったら、連絡するね」そう言って、家を出た。


教訓:
家族で何を優先にするのかを話し合っておくのは良いかもしれない。

ちなみに、我が家では以下の順みたいです。
・お金
・健康
・家族で過ごす時間
 等々、、、

 

健康よりお金が上なのは、
お金があれば、病院に行けるからだそうな。
健康を崩してまで、お金を稼いで何になるとの考えもあるが、過労死で死ぬなら、その分お金も入るしと妻は言ってます。

 

家族で過ごす時間の順位が低いのは、亭主元気で留守が良いそうな。

トホホ。。。

 

リストラ発表前日の労働組合の職場会

以前、私は、労働組合の役員をしていた。
進んで、引き受けたわけではない。

 

前任者から、どうしてもとお願いされた。
断れば良かったのかも知れないが、いつかは、やらなきゃならないとおもって引き受けた。

 

そんな時に、会社は、リストラ!

リストラの時に、労組の役員をやるって結構ヘビー。

 

前回、ブログにリストラ発表前のことを、書いたが、今回は、労組役員として、どう取り組んだのかを少し書きます。

 

リストラ発表前。
まだ、社員・労働組合の組合員は、リストラのことを知らない。

 

休暇取得を予定していた人までも、半強制的に出席させてまで、社員を全員集合させ、会議をするなんて、怪しいなとおもっていた私は、
その会議の前日にあった労組の職場会でこう伝えた。

 

「明日の会議は、ひょっとして、会社側は、雇用のことを言ってくるかも知れない」

 

「労組としても、出来ることはするつもりだが、出来ることは、限られている」

 

「冷たいことを言うようだが、最後は、自分で判断して決めることになる。最終的には、どんなことがあっても、後悔しないように、各自で対応して欲しい」

 

会議に参加していた労働組合員は、皆、ポカーンとしていた。

 

まさか、翌日、リストラの発表を会社がするとはおもっていないようで、会社の部長に、ヘロヘロが、変なこと言ってましたよ。あいつおかしいですよ。なんて、言う始末。

 

奇人変人扱いされても、私としては、これを伝えていたおかげなのか、


「私の人生どうなるんですか?!
お願いですから、助けて下さい!」


なんて、頼られなくて済んだ。

 

教訓:
・リストラの発表前日でも、雰囲気にすらほとんどの人は気付かない。
労働組合は、相談には、のってもらえても、助けてはもらえない。(助けられない)
詳細は後日、書きます。
・リストラの雰囲気を感じて、それを口外すると奇人変人扱いされる。